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No Music No Life

音楽は人間の生み出した最高の文化です。

逆さまのピラミッド

2008.01.26

category : 歌詞とか気持ちのメモ

天から降ってきたピラミッドが刺さっちゃった感じの奇怪な建物。
作為的に作られた無駄の極みのような空間。

お洒落って、こういうことかい。

国家試験。
会場の東京ビックサイトには一時間前に到着。
ゆりかもめのクソ高い電車賃に疑問を抱きつつ、椎名林檎をBGMにゆらりゆらり。

国際展示場前で降りると、近所に住んでいる学校の友達に肩を叩かれる。
昼御飯を食べてから試験に臨むらしく、僕はコーヒーを飲みに喫茶店に入る。

食事の間を世間話し、あとは試験勉強を始める。
僕はガラス越しに海を見ている。

海はわりと好きだ。
地元も海間近、広島にいたときも海と友達みたいた生活。
だからというわけじゃないけど、無意識に海に落ち着きを感じている。

僕はこんな海が好きだ。

コンクリートに囲まれ、工場やぼろ船、タンカーなんかが似合う都会に疲れた海が。
眩しく照りつける太陽を、ゆらりゆらり波間に写す。
小さな伝馬船がすり足しているように、穏やかに航波をたてている。

土曜だろうか。
人気のない対岸の工場地帯。
忘れられた人工物は静かで、穏やかな波間の太陽だけが唯一の生き物みたい。

積み荷を下ろしきったタンカーは、赤い錆止め塗装の土手っ腹を不様に露呈している。
まるで上陸作戦の後、浜に乗り上げ砲台と化した駆逐艦のよう。

ガラスで区切られた室内は、心地よい温度。
どこか錯覚しそうで、しかし羽織ったコートがそれを阻むのだが…


そんな光景。

平和だ。


もう試験に行かねばならないらしい。

マークシート、ダメ元で塗ってきます。


後書き。


試験時間を優に半分以上残し、退席した。
おびただしい数、何千人いるかしらないが、僕より先に退室した人を知らない。
この時間にこうしている僕は、果てしないバカなんだろう。

40問は真剣にやった。
あとの40問は一条のビームのように「2」を潰しておいた。

試験中、ずっと「遭難」のギターソロが鳴っていたわけで、どうにもこうにも無理っす。

足早にピラミッドを後にし、進行方向を背にゆりかもめ車内で座る。

試験前に椎名林檎なんて聞くんじゃなかったなぁ、って思ってもいないセリフを思ってみたり…
ゆりかもめはレインボーブリッジ?を走る。
足元には運河のように穏やかな海。

なんだ、大きな風呂みたい。

銀色の球体を持ち上げたビルが、対岸に行ってしまった。
奇怪なビルたちを乗っけた江戸防衛の浮島は、やっぱり今でもどことなく軍隊色を醸している。
疎らにそびえるミサイルサイロみたい。


なんだか清々しい。

邪魔するものがないような感じがする。

見たものをそのまま食べて、それが絶対とか嘘とか関係なくて、確かに手応えを感じて、ちょっぴり幸せだと思っている。

後ろ向きで進むゆりかもめ。
人生みたいに。

離れていく雲を、空を、そして喫茶店から見た海を、また思い出せるかなって思う。

僕はゆりかもめを後にする。
そして現実に戻る。

曜日に忠実なこの新橋も、今日のようにシンプルならばいいかなって。

世界が西日に染まっていく。
気持ち良く目覚めた朝のように、ぼんやり今日はいい日だと思う。

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しんみりおめでとう

2008.01.01

category : 歌詞とか気持ちのメモ

そう 静かに
そう しなやかな
流れは どうか止まれ

例えばそれを
振り子のようにと
未来は 次の果てに

あの鐘に呼ばれ明日は目を覚まし
次の朝へ光をつなぐのかな


明けましておめでとうございます。
静かな年明け、静かな夜。

今年はどんな一年になるのかな。
あなたも私も君も、幸せが近くにありますように。

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さめない眠り

2007.12.23

category : 歌詞とか気持ちのメモ

気がつけば もうこんなにも
太陽が長く照らしている

茜色に染まる雲は
手を伸ばせば届きそうな距離だけど

僕が見た今日の景色は
君なしじゃ語れなくて

明日の「おはよう」がこないような気になるんだ

また明日 照らされる木のように
未来が少しだけ見えたなら
もう二度と傷つくことはないさ
さめない眠りの夢を見よう

この空を覆う 孤独な緑は 
かすかに闇に照らされている

黄昏のは強く赤く速度を速め
終わりを告げる鐘が聞こえる

音は早く 鼓動と共に

またと繰り返される日のように
同じ空がそこにあったならば
もう明日を想う事はないさ
さめない眠りの夢を見よう

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ナクイミ

2007.12.23

category : 歌詞とか気持ちのメモ

どんなに気が利じゃなくても
叶わぬ夢は沢山だ
答えはない

どうして忘れることも叶わない
眠りさえ熱い夜
未来はない

縁とゆかり
緑と赤色
信号機さ

人気のない
いちこくには
意味がない

答えはどこ
まだ見当たらない
もう歩けない
歩きたくない

求めていないのに雨は春から
有り難くない勝手さ
答えもしない

東上線は足早に過ぎ
ときわ台を通過する
戻りはない

白と黒
モノトーン
写真機さ

伝わらない
モノなんて
見たくない

答えはどこ
まだ見当たらない
もう歩けない
歩きたくなのさ

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春のような今日

2007.12.23

category : 歌詞とか気持ちのメモ

日中の日差しは春のように暖かい。
体を動かせば、少し汗ばみ思わずシャツの袖をまくる。


黄昏がかる空も 彼方遠くは青く
沈みゆく太陽も 迎える朝は赤い
色は二つを背中合わせに 共に

咲き乱れた木々も 朝の露には白く
崩れかかる波も 闇の前ではただ黒く
そのリズムはコードを残し 曲と響く

音は響き この空は瞳に映るだろうか

包まれる中 留まる時に 遠き日を組み上げる
飛ぶことは今 未完成の 終える日を 思い返せと

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